パイプ虫の付け方、パイプ虫の刺し方

釣り

はじめに

2021年はチヌ釣りには厳しいスタートになっていますが、纏まった釣果が出る事もあるようです。

釣れている場所や時間などにはムラがありますが、当たり餌(エサ)はどうも例年とは違うようです。

そのエサは「パイプ虫」
私の耳に入って来る情報が偏っているだけかもしれませんが(^^;

普段は単に「パイプ」と呼んでいますが、意味が広くなるのでここでは「パイプ虫」と記載します。

パイプ虫とは、なんぞや?という方は前ブログに簡単に纏めているので、よろしければそちらをご覧ください。

昔は、どこでも見掛けたが、年々減少して何年か前から、殆ど見掛けなくなりました。

でも、また付き出しています。周期でもあるのかな?

最近、落とし込みやヘチ釣りを始めた人は、パイプ虫を使った事がない人も居ると思いますので。今回はパイプ虫の付け方、刺し方を紹介したいと思います。

パイプ虫の付け方、パイプ虫の刺し方

私は3つの方法を使い分けています。

パイプ虫を針に刺す

パイプ虫に穴を開けて、針を通して、ゴムバンドで抜けを防止します。

穴開けや抜け防止については、前回の記事をご覧ください。
チヌ釣りに使える便利グッズを紹介します

メリット:隙間があれば、穴を開けずとも、針に刺せるので手間が掛からない。
デメリット:堅いエサなので針抜け、針掛かりが悪くなる

パイプ虫を余り糸に付ける

パイプ虫に穴を開ける点は、針に刺す方法と同じです。

開けた穴に針を結んだ余り糸を通して、ガン玉をかしめて固定します。
穴は開けずに虫が入っていないパイプに余り糸を通してもよいです。

写真左から右へ余り糸を通してガン玉で止めています。

この方法は、テレビや雑誌等のメディアでも紹介されていたので、知っている方もおられると思います。

パイプ虫をエサとして使い始めたとされる神戸七防黒鯛人の方が考案された方法です。

針が上を向くように余り糸を出す結び方をすることが重要です。

メリット:針がとっくり出ているので針掛かりがよく、小針が使える。
デメリット:エサを付けるのに手間が掛かる

パイプ虫を針に付ける

針に刺すのではなく「付ける」所がミソです。

パイプ虫にゴムバンドを巻いて、ゴムバンドに針を引っ掛けます。

大きめのフジツボでも使う方法です。

メリット:針がとっくり出ているので針掛かりがよく、小針が使える。
デメリット:脆いエサは割れるので使いにくい

針の位置

基本は真ん中ですが、端に刺してわざと不安定な落ち方にしてアピールすることもあります。

パイプ虫を整形する

丸くしたり、棒状にしたり、小さくしたり、大きくしたり、重くしたり、軽くしたり、一概にこれが良いというものはなく、その時の状況でケースバイケースです。

手で割ったり、硬い場合はプライヤで割って、整形します。

アタリが多い形、針掛かりが良い形をローテーションして探してみるのがコツ。

ただ、大きいと乗らない、小さくすると当らない、というジレンマに陥ることも(^^;

そこで諦めず、妥協せず、針の位置を変える、針を変える・・・試行錯誤で正解を見つける。

変える事の重要性を経験しておくと、アタリが多い盛期でもきっと役に立つ事でしょう。

虫を垂らす

掲載した写真を見てもらうと分かりますが、パイプから抜いた虫を垂らしているのが分かると思います。

私は、落ちる時に虫がユラユラと食い気を誘うと思っているので、面倒ですができるだけ垂らすようにしています。

虫だけを使うという方も居ますが、白い部分もアピール力があると考えているので、私はやりません。

おまけ:ハイブリッド・パイプ虫

エサが切れてクズだけになって芯にするパイプがなくなった場合、フジツボを芯にして、虫を刺して、ハイブリッド・パイプ虫の完成。

別名:なんちゃってパイプ虫~ww

まとめ

パイプ虫は、冬~春に掛けての定番エサです。
夏や秋でも使えますが、イガイなど他のエサがたくさん付いているので、わざわざパイプ虫を使う必要性はないですよね。

冬~春というと低水温でチヌの活性も低くなり、アタリが少なく、食いが浅くなります。
棚は深くなり、底でしか食わないこともあります。
自論ですが、活性が低いため、落ちていくエサには捕食反応できず、エサの落下が止まってから食いに来ていると想像しています。

活性が低いので食っても魚はあまり動かず、棚も深くなるので、かなり繊細なアタリになります。
走るようなアタリはまず無いです。

このような食いが渋い状況だと針掛かりが良くないので、感覚的ですが打率5割、半分掛けれたらよい方だと思います。

虫がアピールする、独特な匂い(臭いとも言う(笑))がエエと、パイプ虫を特効エサという方が居ます。

私もそう思う所がありますが、それよりもアタリを出すため、針掛かりを良くするためのバリエーションの豊富さがパイプ虫の特徴と思っています。
アタリが少なく、針掛かりが良くないからこそ、その特徴を最大限に活かして、高打率を叩き出した時は萌えます(笑)

付け方、刺し方は、どの方法も一長一短あるので、私は状況に合わせて変えています。

・手返し重視なら、針に刺す方法。

・食いが渋くて脆いパイプ虫を使う時は、余り糸に付ける方法。

・ゴムバンドを巻ける大きさで強度がある場合は、針を付ける方法。

更に、針の位置を変えたり、形を変えたり、パイプ虫ぐらい好きな形にできるエサはないと思います。

春になると水温が上がり始めて、活性が高い時も増えてきて、上層でフジツボみたいなアタリを出す事もあります。

私はフワっと止まる独特な宙層アタリを取るのが好きです。

この時期の定番エサだからというだけで漠然と底釣り一辺倒な釣り方では勿体無いと思います。

上層~底までカバーできる面白いエサなので、宙層を意識しながら深い棚まで落とすと、色々なアタリを出すことができます。

と、ここまで書いておいてなんですが、イガイなどの他のエサに比べると、臭いわ、汚れるわ、面倒臭いエサで、正直いい所が見当たりません(;´д`)

本音は、あまり好きなエサでも釣り方でもなく、早くイガイでバンバン釣れてくれよ~と思ってます(笑)

でも、この釣りを知っていて損は無いです。

盛期でも釣れない時、掛からない時ってありますよね。
そういう場合、パイプ虫を使った釣りを知っているかどうかで、結果に差が出ると思います。

自分の引き出しを増やすというか、チヌ釣りのセンスや技を磨くために、パイプ虫を使った釣りで、アタリを引き出して、掛けるスキルを修得して行けば、他のエサを使う場合にも応用が効いて、結果の向上に繋がると感じています。

それでは、最後に私が使っているグッズ等を紹介して、今回はおしまいにします。

グッズ紹介

前回(チヌ釣りに使える便利グッズを紹介します)でも紹介しましたが、
ゴムバンド・キーパー、穴開けグッズには、コスパが良い安全ピンがお奨めです。

 

安全ピンは・・・と思う方、穴開けに使えるグッズです。

 

こういうものの先端部を使って穴開けグッズをDIYするのもありかと。

 

パイプの整形には、滑り止めのギザギザがないプライヤがお奨め。
(ギザギザにパイプの破片や汚れが溜まりやすいので)

 

針オモリにする時は、微調整が利く、糸オモリが重宝します。

第一精工 チューニングシンカー 1mm

 

小型ゴムバンドはヘアバンドがお奨め。

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ストッパーに使う幅広のゴムバンドは、2~3mm幅が使いやすいと思います。

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通称「チカチカライン」(笑)
目印が届かない深棚を狙う時、棚の把握や微妙なアタリのキャッチに役に立ちます。

 

私が愛用している最小針。小さいのに強度があって、カン付という点がポイントです。

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